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オンリーファーストウォート
直訳すると「一番麦汁だけ」を意味するビール。
ベアレン醸造所では、毎年恒例となった年末年始ビールです。
麦汁とは発酵前のビールの素の液体のこと。
麦芽をお湯で煮込むとそのデンプン質が糖分に変わります。
この次の工程で、麦芽かすを濾して液体のみを抽出する
ろ過の作業があるのですが、この際、最初に自然に出てくる
液体のことを一番麦汁と呼びます。
一番麦汁が必ずしもいい、高級ということではありません。
しかし、一番麦汁だけで仕込むと、味わいがとてもクリアに
雑味のない飲み口の良く仕上がります。
これはピルスナーにぴったりだろう。と考えて、数年前から
年末年始の乾杯用にとこの時期に発売しています。
極端な言い方をすると、「今飲んだの?」と自問したくなるような
のど越しの良い味わい。ベアレン今年最後の限定ビールを
ぜひ、この時期の乾杯に味わってください。
バックシュトゥーベのクワークシュトーレン
ベアレンが毎年、クリスマスに取り扱っているシュトーレンをご紹介します。
シュトーレンとは、ドイツではクリスマスに欠かせないケーキです。ドライフルーツやナッツが入った、ぎっしりと中身の詰まった味わい。フルーツの入ったベイクドケーキのようですが、それよりずっとパンに近い味わい。食べ応えがあります。
時が経つほど味がなじみ、美味しさが増していきます。少しずつ、薄く切って食べます。(大人数でなければ、とても一晩で食べられる量ではありません!)そして、クリスマスころにちょうど食べごろを迎えるよう造っています。変化していく味わいを楽しむのが、シュトーレンの食べ方です。
そして、このクワーク・シュトーレンを作るのが彼、ポール・ツィマーマン氏です。ドイツより岩手の花巻にやってきた彼は、日本では自分の好みにあうパンとケーキがないと一念発起、自身で本場ドイツの伝統のパンやケーキを作り始めました。
彼の営むジャーマン・カフェ「バックストゥーベ」は、花巻の山間部にあるにもかかわらず全国からひっきりなしにお客さんが訪れる人気のお店(完全予約制です)。自家製のパンやケーキも毎日のように全国各地へと出荷しています。
そんな彼が作る人気のケーキが、このシュトーレンです。
彼の作るシュトーレンは、自家製のクワーク(凝乳:ヨーグルトとチーズの中間のようなもの)を加えて作ることです。独特のコクとやさしいミルクの風味が漂います。味わいもしっかりと食べ応えがあり、一切れでは満足できない美味しさ。クリスマス前に食べ終わってしまわないように気をつけてくださいね。
バックストゥーベでは、シュトーレンは最低でも2週間は寝かせて、美味しく食べられる 状態になってから出荷しています。常温で保管でき、3ヶ月間は美味しく召し上がれます。毎日、少しずつ切って食べてください。残ったシュトーレンは、ラップで包み、また翌日の楽しみに取っておいてください。クリスマスのころが最高に美味しい食べごろになるでしょう。
ただいま、ウェブショップにてご予約を承っています。
http://baeren.jp/q-stollen
今年のクリスマスはぜひドイツ流で!
イングリッシュ・サイダー
まず、この商品を紹介するにあたって断らないといけない2つのことがあります。
1つはサイダーという商品名ですが、清涼飲料ではなくれっきとしたお酒で
あること。
そしてもう一つは、この商品は「シードル」ではない、ということです。
サイダーは、英国伝統のりんごのお酒です。
パブに行くとどこにでも置いてあり、エールとともに楽しまれているお酒です。
昨今は若い人たちにも人気で、流行とも言える広まりが出てきています。
このサイダーをこの度、ベアレンが岩手県産リンゴ100%で造ったのが
イングリッシュ・サイダーです。
サイダーを初めて造ったのは4年前。発泡酒のジャンルで樽生のみでした。
大変な人気をいただき、頒布会の限定品などで製品化し、ご意見を伺ったり
して準備を進めてきました。
そして今年、新たに果実酒製造免許を取得し、新式の搾汁機も導入して
サイダー発売に本格的に取り組んでいます。
最初にお断りしたようにこの商品は、カジュアルなワインであるシードル
ではありません。英国パブで飲まれているサイダーで、ビールの延長線上で
楽しんでもらいたいお酒です。
イングリッシュ・サイダーは自らりんごを絞り、1本にりんご2個分を贅沢に
使用しています。原材料はりんごと酵母のみ、その他は一切何も使用して
いません。酸化防止剤なども一切無添加です。
そのため、りんごのフレッシュな果実味を感じることができ、シャープで
切れの良い味わいは食前でもお食事と合わせても楽しめる味わいです。
今年は4回の仕込を予定しており、仕込ごとにリンゴの品種が変わります
ので、それぞれに味わいが変わります。
これをファーストロット、セカンドロットというようにロットごとに味わいの違いを
楽しんでもらえるようにラベルに表記して販売いたします。
ただいま発売中のファーストロットは飲食店限定となっており、りんごは
さんさ、つがる、きおうを使用しています。
12月中旬頃に発売予定のセカンドロットは、ジョナゴールド中心のりんごで
造っており、こちらは一般店頭にも並びます。
ベアレンの新ジャンルへの挑戦、ぜひとも味わってください。
イングリッシュサイダーについてはこちら
http://english-cider.jp/
イングリッシュサイダーの飲めるお店は公式ブログにて
http://blog.english-cider.jp/
アップルラガー
今年もこの季節がやってきました。
ベアレンの季節限定ビールの中でも、このビール*ほど、季節を感じる商品は
ないのではないでしょうか。
岩手のりんごをたっぷり使用した、フルーティでフレッシュな味わいが今年も
登場しました。
*酒税法上は、リンゴ果汁が入っているので「発泡酒」になります。
アップルラガーは、原料のほとんどの輸入に頼っているベアレンにとって
地元密着を大切にするスタンスから地元の原料を使った商品を作りたい
そんな気持ちから生まれたビールです。
ヨーロッパの伝統的な製法にかんがみ、ビールの元である麦汁に
リンゴ果汁を混ぜ、ともに発酵させました。
りんごの風味も行き、ビールらしさも感じる新感覚の味わいとして
長年、多くの方々に人気です。
このビールは9月下旬、リンゴ絞りから始まります。
盛岡を中心とした、岩手県内各地から集められたリンゴは何と9トン!
3万個以上にもなります。これを自らの手で選果し、搾汁し、出来立ての
フレッシュな果汁をそのままビール造りに使用しています。
スタッフ総出での毎年の恒例作業でしたが、今年は力強い助っ人が
登場!新しい搾汁機を導入したのです。
よく働きます!おかげで、スタッフの手間も軽減され、高品質のりんご果汁を
醸造に使うことができました。
アイテムは2種類。アップルラガーとクリスタルアップルラガーです。
ベーシックのアップルラガーは、麦汁とリンゴ果汁をともに発酵させ、無ろ過で
そのまま瓶詰めした本格派。リンゴ果汁のフルーティさとビールの飲みごたえを
ともに味わえる1本です。食事とも合わせやすく、男女を問わずお勧めです。
もう一つ、クリスタルアップルラガーは発酵途中で酵母をろ過することによって
クリアに仕上げ、甘みを残したタイプ。アルコールも弱めの4%です。
かといって甘すぎもせず、きりっと冷やして食前や日中に飲むのにお勧めです。
2種類飲み比べてみるのも興味深いです。
アップルラガーは瓶のみ。クリスタルアップルラガーは、ビンに加えて直営の
レストランでは樽生も楽しめます。
今年のりんごは、さんさ、つがる、きおう、を使っています。
岩手のりんごたっぷり、フレッシュ&フルーティな味わいをぜひご賞味ください。
ウェブショップでもお買い求めいただけます。
英国のスタンダードエール「ビター」
ベアレンとしては毎年、春に発売していたビールですが、今年は生産能力の
増大に伴いまして秋の限定ビールとして発売いたしました。
よく勘違いされますが、ビターと言うと苦いビールととらえられるようですが
そうではありません。イギリスのビールともっともポピュラーなペールエール
との違いが良く論じられます。樽はビター、ビンはペールエールという意見も
あるようですが、これもはっきりしていなく、要はペールエールのような
英国では最もポピュラーなビールと言えると思います。
おそらく、ホップの導入が最も遅かった英国において、ホップが使われた
ビールはすべて苦く、総称してビターと呼んだのではと私は推測しています。
さて、この英国スタンダードのビターですが、一言でいうと「まったり優しく
飲めるビール」と言えると思います。アルコール度数も4.5%と低め。
とはいっても味わいも、香りもしっかり楽しめて秋のビールとしてもぴったり
だと思います。
さて、今年のベアレンのビター。香りがよく、優しい味わいながら後味に
ほんのり残る苦みが次の一杯を誘います。
バランスよく大変おいしくできたと思います。
秋の味覚に優しい味わいの英国スタイルのビールを合わせてお楽しみください。
ウェブショップ
http://baeren.jp/bitter.shtml?id=main_content
フェストビール
ドイツの第二の都市ミュンヘンで開催される世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」
は、約2週間の会期に世界中から600万人の人が訪れ、600万リットルものビールが
飲まれます。そのビールが、オクトーバーフェストビールです。
直訳すると、「10月のお祭りビール」となります。
しかし、10月ビールなのにビールのスタイルは「メルツェン」、つまり3月ビール
なのです。これはどういうことでしょう。
フェストビールなどのラガービール(下面発酵ビール)は、低温で長期間の熟成が
必要になります。そのため、かつては冬の間しか造られず、仕込の最後に当る
3月のビールは、夏の間を飲み続けなければいけませんので、特に念入りに
コクのあるビールが作られました。これがメルツェンです。
しかし、10月になると次の仕込のために樽を空けなくてはいけません。
じゃあ、お祭りで一気に飲んでしまおう。とオクトーバーフェストでメルツェンが
飲まれるようになったのです。もちろん、現代では冷蔵技術が進歩しましたので
1年中ビールが造れるようになり、3月のビールを10月に飲むようなことは
しませんが、スタイルだけは残ったという訳です。
そして、ベアレンのフェストビール。本場の伝統的なスタイルに忠実に、
オレンジがかった濃いめの色合い、モルト(麦芽)の風味豊かなコクのある
味わい、後味にホップに苦みもしっかり感じます。
昨今のミュンヘンのフェストビールは淡色化、ライト化が進んでいるように
思いますが、ベアレンのフェストはしっかりコクのある伝統的なスタイルです。
日本の秋は食べ物のおいしい季節。暑さも和らいできて、食べ物のおいしい
季節です。そんなお料理のお供に、ぜひ味わい深いベアレンのフェストビールを
あわせてください。きっと、秋の食卓がより豊かになるでしょう。
ところで、10月祭りと言っているのに今はまだ9月ですね。
実は本場ミュンヘンのオクトーバーフェストは10月の第一日曜日を最終日と
した前2週間と決まっています。つまり、ほとんどは9月に開催されています。
これは由来となったバイエルン王国皇太子の結婚式が10月だったのに
ちなんで10月祭りとなっていますが、実際に10月だけの開催では北国ドイツは
寒いというのが理由のようです。伝統を重んじつつ、実利的なドイツらしいです。
ベアレンでもオクトーバーフェストを開催します。
9月21日~23日の三日間、工場の前でビール飲み放題のイベントです。
このイベント会場でしか飲めない、スペシャルフェストビールも登場します。
これは、文献で見つけた100年前のフェストビールのデータをもとに、
それを再現したものです。
ドイツへは行けないという方、ぜひベアレンでお待ちしております。
ベアレンフェストビール
http://baeren.jp/fest.shtml
ベアレンオクトーバーフェスト
http://baeren.jp/ofticket
木製ピンバッジ
ベアレン醸造所は経営理念に環境への配慮を掲げているとおり、
環境に配慮した取り組みに力を入れています。
そんな中、間伐材のことを知りました。
植林をした森にとって間伐は必要不可欠な作業です。
この作業によってできる間伐材を利用することは、ひいては森を
守っていくことになります。ささやかですが、ベアレンでもそれに
少しでも役に立てればと思い、岩手県産の間伐材を使用した
ピンバッチを作成しました。
岩手県産の間伐材を一つずつ、ロゴマークの形にカットし、
レーザー彫刻でロゴマークを彫りました。
木目の具合は一つずつ違いますので、仕上がりも一つずつ違います。
木の節が入ったり、年輪が入ったりとそれぞれに表情があるのも面白さと
感じていただければと思います。
留め具はバタフライクラッチ式です。
スーツを着る人はもちろん、あらゆるシーンで活用できるピンバッジ。
ぜひ、ささやかな岩手の自然への貢献を胸に手に入れてみてください。
ウェブショップはこちらからどうぞ。
特別醸造ビール頒布会
2007年以来、毎年秋にお送りしている頒布会(はんぷかい)。
今年の企画が完成し、ご予約受付をスタートしています。
頒布会とは一度のご注文でコースで商品が届く企画で、今回はこの頒布会でしか
飲むことのできない特別醸造ビールは9月から11月までの3か月間届く企画と
なっています。
今回のテーマは「ビアライゼ!バイエルンを飲み干す3ヶ月」です。
ビアライゼとはドイツで人気のビール飲み歩き旅行のことです。
今年2月。当社の10周年を記念して、スタッフ全員でドイツ旅行に行ってきました。
その時に出会った様々なビールをさながら、バイエルン地方を旅行しているかの
ように楽しんでいただこうという企画です。
ビールの内容は以下の通りです。
9月 ヴァイツェンボック、デュンケルラードラー
10月 ヘレス、ラオホ
11月 ルッスン、デュンケルヴァイツェン、シークレットビール
各月12本、送料無料でお届けします。
またオリジナルのラベルデザインもこの企画の楽しみの一つ。
今年は盛岡在住のイラストレーターnanakoさんのポップで柔らかいデザインで
お送りします。バイエルンの風景を中心に描き、現地の雰囲気が伝わればと
思っています。
各月4,500円の3か月コース、8月中のお申込みですと一括払いに特典が
あります。750口限定で、毎年早期完売している人気の企画です。
どうぞお早めのお申込みを!
ページはこちらです。
http://baeren.jp/bs2014a
店長誕生日セット
初めて企画したのが2005年、もう今年で10回目の企画となりました。
私、ウェブショップ店長の嶌田が今月、誕生日を迎えるにあたって
私の新年齢の100倍でお得なセットを販売すると始めた企画です。
もうほとんど日々の運営はスタッフに任せているのですが、この企画だけは
自分で考え、自分で手配し、自分でページ作成しています。
ここ数年の夏場はビールの欠品が相次ぎ、ビールを多くセットに使えません
でしたが、今年は設備増強もしたので思いきりビール中心の企画を考え増した。
左から、岩手県産小麦を使った岩手の小麦ビール、そしてこのセットのために造った
ヴァイツェンドライホッピング、ヴァイツェン、ラードラーです。
ドライホッピングとは、本来、発酵前の仕込み工程でホップを入れるのですが、
それに加えてビールの熟成段階でホップを加える製造方法です。
ホップの苦みや香りがより強調され、独特の風味を醸し出します。
クラシックなどで過去にもしたことはありますが、ヴァイツェンは初めて。
もともとホップを強調するビールでないので、どんな風味になるのか私も
楽しみです。繰り返しますが、このセット限定です。
毎年、○○円相当の詰め合わせが××%OFF!とか、大騒ぎするのですが
今年はそれはありません。なぜなら、価格では表現できないものが入っているからです。
岩手県野田村に泉田之也さんという陶工がいます。
陶芸界の国内最高峰、日本陶芸展 優秀作品賞、二度の朝日陶芸展グランプリなど
数々の輝かしい受賞歴を誇る、岩手が世界の誇る陶工です。
ご縁があってお付き合いさせていただいていたのですが、今回の企画に際して
ベアレンのためにオリジナルで箸置きを作ってくれることになったのです。
あり得ないことだと思います。湯呑みでも何万円もするものを作っている人が、
オリジナルでしかも大量生産に対応してくれるなんて・・・
写真は型の模索をしているところです。紙を切って、手で折ってこんな感じかな・・・
と考えているのですが、単純な四角い形でなく泉田さんらしい奥行きのあるもの
になりそうです。
このセットに二つお付けします。
ご夫婦で、カップルで、親子でご使用ください。きっと食卓がもっと贅沢なものに
なると思います。
ちなみに、泉田さんと私は同い年。(学年は一つ違いですが)
本当に感謝感激です。
そんなわけで、今年の限定数は例年より少ない350セットです。
ぜひ、この贅沢を手に入れてください。
気になる価格は私の新年齢の100倍。
さて、この顔は何歳でしょうか。答えはページにて・・・
ベアレンオリジナルTシャツ
6年ぶりにオリジナルのTシャツを作りました。
ベアレングッズもいろいろと手がけてくれているマルツ工房さんに
オリジナルデザインで作っていただきました。
愛らしい熊のキャラクターがビールを片手に、ビア・ベア・ベアレン!
とお決まりの文句を決めています。
今回、第一弾として夏向きの明るい色を中心に発売しました。
写真左から、グリーン、バナナ、グレー、ピンク、ネイビーです。
Tシャツの色とプリントの色もマルツ工房さんがこだわって
作り上げてくれました。老若男女、どなたでも似合うデザインです。
今後、秋などには新色の発売も考えており、この夏限りの色と
なるものもありますので、お早めにどうぞ。
サイズは150(XS)、S、M、L、XLの5サイズ。アメリカンサイズで
大きめですのでワンサイズ下でも大丈夫かと思います。
この夏はベアレンのオリジナルTシャツを着て、ベアレンシーンをより
楽しいものにしてください。
サイズ、色など商品の詳細はウェブページを参照してください。