英国のスタンダードエール「ビター」
ベアレンとしては毎年、春に発売していたビールですが、今年は生産能力の
増大に伴いまして秋の限定ビールとして発売いたしました。
よく勘違いされますが、ビターと言うと苦いビールととらえられるようですが
そうではありません。イギリスのビールともっともポピュラーなペールエール
との違いが良く論じられます。樽はビター、ビンはペールエールという意見も
あるようですが、これもはっきりしていなく、要はペールエールのような
英国では最もポピュラーなビールと言えると思います。
おそらく、ホップの導入が最も遅かった英国において、ホップが使われた
ビールはすべて苦く、総称してビターと呼んだのではと私は推測しています。
さて、この英国スタンダードのビターですが、一言でいうと「まったり優しく
飲めるビール」と言えると思います。アルコール度数も4.5%と低め。
とはいっても味わいも、香りもしっかり楽しめて秋のビールとしてもぴったり
だと思います。
さて、今年のベアレンのビター。香りがよく、優しい味わいながら後味に
ほんのり残る苦みが次の一杯を誘います。
バランスよく大変おいしくできたと思います。
秋の味覚に優しい味わいの英国スタイルのビールを合わせてお楽しみください。
ウェブショップ
http://baeren.jp/bitter.shtml?id=main_content
フェストビール
ドイツの第二の都市ミュンヘンで開催される世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」
は、約2週間の会期に世界中から600万人の人が訪れ、600万リットルものビールが
飲まれます。そのビールが、オクトーバーフェストビールです。
直訳すると、「10月のお祭りビール」となります。
しかし、10月ビールなのにビールのスタイルは「メルツェン」、つまり3月ビール
なのです。これはどういうことでしょう。
フェストビールなどのラガービール(下面発酵ビール)は、低温で長期間の熟成が
必要になります。そのため、かつては冬の間しか造られず、仕込の最後に当る
3月のビールは、夏の間を飲み続けなければいけませんので、特に念入りに
コクのあるビールが作られました。これがメルツェンです。
しかし、10月になると次の仕込のために樽を空けなくてはいけません。
じゃあ、お祭りで一気に飲んでしまおう。とオクトーバーフェストでメルツェンが
飲まれるようになったのです。もちろん、現代では冷蔵技術が進歩しましたので
1年中ビールが造れるようになり、3月のビールを10月に飲むようなことは
しませんが、スタイルだけは残ったという訳です。
そして、ベアレンのフェストビール。本場の伝統的なスタイルに忠実に、
オレンジがかった濃いめの色合い、モルト(麦芽)の風味豊かなコクのある
味わい、後味にホップに苦みもしっかり感じます。
昨今のミュンヘンのフェストビールは淡色化、ライト化が進んでいるように
思いますが、ベアレンのフェストはしっかりコクのある伝統的なスタイルです。
日本の秋は食べ物のおいしい季節。暑さも和らいできて、食べ物のおいしい
季節です。そんなお料理のお供に、ぜひ味わい深いベアレンのフェストビールを
あわせてください。きっと、秋の食卓がより豊かになるでしょう。
ところで、10月祭りと言っているのに今はまだ9月ですね。
実は本場ミュンヘンのオクトーバーフェストは10月の第一日曜日を最終日と
した前2週間と決まっています。つまり、ほとんどは9月に開催されています。
これは由来となったバイエルン王国皇太子の結婚式が10月だったのに
ちなんで10月祭りとなっていますが、実際に10月だけの開催では北国ドイツは
寒いというのが理由のようです。伝統を重んじつつ、実利的なドイツらしいです。
ベアレンでもオクトーバーフェストを開催します。
9月21日~23日の三日間、工場の前でビール飲み放題のイベントです。
このイベント会場でしか飲めない、スペシャルフェストビールも登場します。
これは、文献で見つけた100年前のフェストビールのデータをもとに、
それを再現したものです。
ドイツへは行けないという方、ぜひベアレンでお待ちしております。
ベアレンフェストビール
http://baeren.jp/fest.shtml
ベアレンオクトーバーフェスト
http://baeren.jp/ofticket