ホーム » 2018 » 2月

月別アーカイブ: 2月 2018

クラシックについて語りたい【第五回・最終回】

クラシックのスタイルとなっているドルトムンダーというビールスタイルだが、ビアスタイルについて、少し思うことを語りたい。

ビアスタイルとして「ドルトムンダー」=「エクスポート」というのがビール業界では一般的だが、そもそもこの語源について考えてみる。

ドルトムンダーとは、かつて炭鉱の街として栄えたドルトムントで飲まれていたビールを指しており、「ドルトムントのビール」という意味になっている。ビールの造り的に輸出に耐えうる造りなので、ビールの輸出が盛んになり始めて、「エクスポート」と表現されるようになったと想像できる。

とはいえ、ドルトムントで造られるビールならば基本的に「ドルトムンダー」なわけで、ドルトムントの街で主要なアイテムとして造られ、炭鉱の街の人たちに地域的に、そして文化的に飲まれていたビールが、結果的に「ドルトムンダー」というスタイルになる。

一方、「エクスポート」というビールのスタイルは「対輸出用ビール」ということになるので、長期輸送ありきで開発されている。つまり飲み手のニーズから生まれた、というより売り手のニーズで開発されたビール、とも言えるわけである。

結果的にドルトムントのビールはエクスポートとして「 ≅ ニアイコール(ほぼ一緒、同形)」だった為、ビアスタイルとして「ドルトムンダー≅ エクスポート」となっている。

翻って、ベアレン クラシックのスタイルは?と問われれば、私は(選択肢があり、伝わるのであれば)「ドルトムンダー」と答えたい。理由は、敢えて控えたい。

(この文中、既に上記に書いており、そこまで書くのも無粋と思うので。)

長く続いた、『「クラシック」について語りたい』は一旦ここで区切りをつけてたいが、まだ語りたいこともあるので、それは機会をみて書きたいと思う。