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ウルズスについて(その3)

ウルズスは私にとって、非常に思い出深いアイテムなので、連載でお送りしたい。

ウルズスのラベルについて
ウルズスといえば、冬のイメージ。ウィンタービールで売り出した、初期のウルズスは2点ラベル⇒1点ラベル、と変更、そのためラベルにも少し工夫を施した。冬限定、を連想するカラーは、やはり赤緑のクリスマスカラーではないだろうか。ベアレン醸造所で2アイテム目になる限定ビールにして初めて「赤」を取り入れたラベルと記憶している。そして、冬を連想させる雪をラベルの上に積もらせた。シマダの「ちょっと遊びが欲しいよね」という発想からだったのだが、実は「細かすぎる遊び」があったことに、いったい何人の人が気が付いただろうか。

まずは当時のラベルを見ていただきたい。

アーチの上に雪が積もっている。
これはウルズスのラベルにだけ、こういった「遊び」があったのだが、よく見ると、レンガにも積もっている。相当、デザイナーを困らせたと思うのだが、そこにも遊びを入れたい、という当時の想いがあった。(気づいた人がいたかどうかは別だが)

いま思うと、気づくか気づかないかの「10%のこだわり」が当時からはじまったと思う。ベアレンのラベルには、色々なエピソードがある。興味がある方は、工場にいらした際に、この扉を開いてほしい。(工場の2階にあります)答えは、この扉の中に書いている。工場に来たときの楽しみにしてもらえると嬉しい。

ウルズスについて(その2)

(ラベルの製造日が2003年11月12日、もちろん中身入り。2017年11月28日撮影)

ウルズスは私にとって、非常に思い出深いアイテムなので、連載でお送りしたい。

【ウルズスの商品開発について】

2003年11月に初めて発売となったウルズス。

創業年のこの年、ウィンタービールを限定販売しよう、といいうことになっていたのだが、裏ではもう一つチャレンジがあった。

当時、創業1年目で非常に苦しい時期だったな、とたまに振り返ることがある。コピー用紙は裏紙を使用する、という暗黙のルールができたのもこの当時だが、配達した段ボールを再利用したり、販促パネル作成を自分たちでやったり(これは今もやっているけど)ととにかく考えられることを実行にうつしていた。色々と考えられる中で、思い切ったことをしたな、と思うのはウルズスのラベルで、今では普通になったが、実は『一枚ラベル』になったのはこのウルズスからである。

当時、ビール(に限らず酒類全般)のラベルは、表ラベル、裏ラベル、と2種類用意して、表には商品名、ブランド名など表示。裏ラベルには、製造年月日、原材料などいわゆる「酒税法上必要な表記」を書いているものが多かった。ビールを年間100万本生産するとして、ラベルが2枚から1枚に変更になると、それだけでコストが単純に1/2になる。(本当はそこまで減らないけど、話は簡単にしておく)仮に20円だったものが10円になると、2,000万円⇒1,000万円となり、1,000万円のコストダウンになるのだ。当時、木村と嶌田が「1枚でも全部表示できるな」「コストダウンになるし、いけるな」と話し合い、即決で進んだ。

しかし…

「それじゃ、ツカサ、ラベル貼り頼むね。」 当時ラベル貼りまでやっていたわけだが、簡単にできるはずのラベルがうまく貼れない。ラベラーという「ラベル貼り専用機械」を通じて瓶ビールにラベルが貼られるのだが、どうやっても、製造年月日の印字が枠に収まらない。

(まさか!?)

そう思って、最大限値まで印字位置を調整するも、枠に収まらない。どうやっても上手くいかない。限界までラベルの調整位置を伸ばしても、枠に印字が収まらない。

(最大値まで伸ばしているのに…無理じゃん!)

全身から血の気が引いた。コストダウンのはずが、すべて無駄になるんじゃないか?ラベルは変わらない。機械も変わらない。人力でいちいち1本ずつラベルを貼っていたら何時までかかるか分からない。どうしようもなく、追い込まれたが、しばらく考えていて一つのアイディアが舞い降りた。

「あ!ラベルの調整位置の最大値を超えればいいんじゃね?」

今思うと、自由すぎる発想だったな、と思うのだが、機械のアームの部品の可動範囲を伸ばすように勝手に手を加えて調整。故障したら、保障対象外だろうな、ということは後になって気づくのだが…。

現在は、すべてのラベルが「1枚ラベル」。そして、当時のラベラーもリニューアルされて最新式になっているので、ビクビクするようなことも無い。冬、ウルズスの時期になると思いだされる、思い出の一つである。

ウルズスについて(その1)

ウルズスは私にとって、非常に思い出深いアイテムなので、連載でお送りしたい。

【ウルズスの商品開発について】
2003年12月に初めて発売となったウルズス。創業年のこの年、ウィンタービールを限定販売しよう、ということになっていたが、商品名までは決まっていなかった。

当時は、「テイスティング会」という名前で定期的に行われた商品開発会議を行っており、創業メンバー全員が参加していた。中でも最若手だった私(ツカサ)は発言機会は少ないものの、ドイツ語が多少話せるため、ドイツ人の初代マイスターと話すこともあった。※当時のメンバーは5名。ミーティングは英語と日本語、そしてドイツ人マイスターがたまに吐く暴言はドイツ語、という状況だった。

・ウィンタービールの中身はヴァイツェンボック。
・ウィンタービールとして毎年レシピに変化を持たせよう。
そこまでビールを飲み進めながら、話が決まっていく。
一人平均3L程度は飲んだだろうか。

その時、
「商品名は何にしようか?」
ということになった。肝心の商品名が決まっていない。
「クリスマス~にするか?」
「それも、ちょっと違うかな・・・」
という話がされているなか、おもむろにマイスターが
「ウルズス」
といった。

自信満々だ。(いつもそうだったが、初代マイスターのイヴォは何かにつけて自信満々だった。頼りがいのあるナイスガイ、といえば聞こえはいいがのだが・・・)

誰もが何の意味か全く分からない「ウルズス」。自分自身も(これは、英語じゃないよな?ドイツ語なのか?)と思いながらも、全く想像もつかない。

社長の木村が聞き返すより早く、マイスターが言う。「ラテン語だ。ラテン語で『強い熊』の意味だ。」(やはり、分かるかよ!ラテン語なんて、分かるかよ!)そう心の中で突っ込みをいれながらも、ありきたりではなく、ベアレンらしく、ビールのスタイルを伝えない商品名として、響きもいい。

「ウルズス」。あれから、15回目のウルズスが発売になる。今年は10種類の麦芽を使った、特別なウルズス。濃厚な「強い熊」を味わっていただきたい。

イングリッシュ・サイダーを飲んで感じたこと。

今シーズンのイングリッシュサイダーがはじまった。

ベアレンでは、イングリッシュサイダーに限らず、瓶詰の直前、官能検査を行ってからスタートする。(正確には、瓶詰直後にランダムに抜き出すわけだが・・・)

今回は、官能検査について、ではなく、マーケティングチームとして、「飲み手に伝える人」として私がイングリッシュサイダーから感じたことの話。私もこの段階で最終形を試飲することになるわけだが、サイダーの場合、個人的な経験が少ないので、過去のサイダーと比較してみた。

比較したのは、写真左2017年1stロットと、写真右2014年(初めて造った年)1st。始めに2017年をテイスティング。
(※テイスティング内容については、別途投稿予定)

次に、2014年をテイスティング。

(・・・おや?)

飲み比べると分かるのだが、見た目ほど、味わいに差がない。これだけ、黄色く変色していると、酸化臭、この場合すこしヒネた(紹興酒のようなニュアンス)が感じられるかと想像していたが、リンゴのフレッシュな感じがまだ、というかかなり残っている。通常、果実酒やフルーツビールなどでは、3年も経過すると相当に味が変質する。※ただし、香料、保存料を使用している場合は『全く』と言っていいほど変化を感じられない。敢えて、ポジティブな表現をすれば、非常に高いポテンシャルをもっている、とも言える。

そういえば、マイスターの宮木が以前 「リンゴを搾汁した直後にすぐに発酵へ持っていく、なんてことは他では難しいだろう。もっと言うなら、加水していない。通常は濃縮還元を使用しているだろうが、それをしていない。これは、もっと推してもいいと思う。」と言っていたのを思い出す。

他社があまりやらないので、飲む機会もないわけだが、そういう意味で非常に得難い経験となった。イングリッシュサイダーのボトルに閉じ込められている味わいの変化は遅く、3年では衰えをさほど感じられない。どこかのタイミングで、急激に、あるいは緩やかに、「あぁ、このサイダーはピークを過ぎて、テンション下がったなぁ」と感じる時が来ると思う。その時を確認するためにも、2014年のサイダーはもう少しとっておこう。

ワインと同じように、大切な年にはまとめ買いをしてもいいな、と思える液体だと感じた。

更新をお休みしています。

現在、こちらのサイトは更新をお休みしています。

ベアレンの情報は以下より取得してください。

公式ブログ「ベアレンニュース」
http://baeren.seesaa.net/

直営レストラン便り
http://restaurant.baeren.beer/

ベアレンウェブショップ本店
http://baeren.jp/

ライ麦ビール

ライ麦ビールはベアレン醸造所の限定ビール第一号のビールです。

ビール工場立ち上げの準備期間中に、当時のブラウマイスター、イヴォ・オデンタールが
ドイツから持って来ていたパウラーナーのロッゲンというライ麦ビールを木村と共に
飲んだんですが、これが最高にうまく五日こんなビールを造りたいねと話し合ったのでした。

そして、ビール工場ができ、ようやく自分たちのビールを造り、販売し始めた最初の年に
このライ麦ビールを造ったのです。
今でもこのビールを飲むと、あの時の感動を味わうことができます。
毎年、このビールを飲むたびに、「あーライ麦だー」とこの味を思い出させるのです。
それだけ唯一無二のビールと思っています。

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ライ麦ビールの特長は、とろみを感じる芳醇な味わいだと思います。
このとろみは、原料に使われるライ麦には他の麦芽よりβグルカンという成分が
多いためです。
しかし、このため仕込の段階で原料の粘度がとても高くなり、ろ過釜で目詰まり
しやすいなどの問題が発生します。世界的に見ても醸造しているところが大変
少ないライ麦ビールは、この醸造工程の問題が大きな原因ではないかと言われています。

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ベアレン醸造所では、この点を独自の技術で克服し、仕込んでいます。
まさに、他社にはないオンリーワンのビールと言えるでしょう。

春を呼ぶライ麦ビール、ぜひ味わってください。

ウェブショップはこちら

http://baeren.jp/rye?id=main_content

岩手ゆずヴィット

ベアレン満を持しての新製品です。

ベルジャンホワイトエールは、原料にオレンジの皮を使用しますが、
これにヒントを得て、ゆずの皮で風味をつけてみようと企画したビールです。

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原料に使うゆずは、陸前高田産の北限のゆずです。
同地では以前より民家の庭先などでゆずが栽培されてきましたが、これを
北限のゆずとして地域の特産にしようと力を入れています。
ベアレンもこの活動に賛同し、サポーターとして協力しています。

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昨年、試作を何度か繰り返しましたが、なかなかうまくゆずの風味が出ずに
苦労しました。工業技術センターのご協力などもいただき、いいものが
できたと思います。添加物などは一切使っていませんので、ほのかに
優しいゆずの風味を感じます。

使用している北限のゆずは、ボランティアの方たちによって収穫し(ベアレンも
参加しました)、手作業で選別し絞っています。
まさに、手作りの果実なのです。

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ベルジャンホワイトエールは小麦のビールです。その小麦も岩手県産の
南部小麦を使用しました。まさに地産地消の1本です。

ほんのりと薫るゆずの風味と、まろやかな味わいをお楽しみください。

岩手ゆずヴィット(切抜き)

ウェブショップはこちら

http://baeren.jp/iwate-yuzu-wit?id=main_content

チョコレートスタウト・ヴィンテージ

ベアレンでは唯一のヴィンテージ(年号)入りのビールです。

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年号を入れるだけあって、熟成も楽しんでほしいという願いから
ですが、ベアレンがオフィシャルで設定している賞味期限は1年です。

ビールというのはそもそも出来立てがおいしいお酒です。
しかし、このビールのようにアルコールの強いものや、ホップが
大量にきいたものは長期保存による味わいの変化も楽しめます。

チョコレートスタウト・ヴィンテージはアルコールが9%あり、
普通のビールの約2倍です。できたてはややアルコールの尖った
味わいを感じますがこれが年月とともにまろやかになってきます。

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昨年のヴィンテージを飲みましたが、まだまだ苦みもしっかりあり、
アルコールも強くまだまだ先が楽しめそうです。
ぜひ、皆さんにもビールの熟成も楽しんでもらいたいそんなビールです。

今年はラベルをリニューアルしました。
あわせておたのしみください。

ウェブショップはこちらです。

http://baeren.jp/choco-v?id=main_conten

 

チョコレートスタウト

名前からしてそそられるビールですが、これもれっきとした
英国伝統のビールです。

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チョコレートモルトという深く焙煎した麦芽を使用した、濃厚な
黒ビールです。この麦芽由来の香ばしい、カカオのような風味を
チョコレートのようと表現することからこの名前になっています。

名前から想像できるようにバレンタインデーに人気のビール
ですが、日本で初めて造ったのはベアレン醸造所です。
ベアレン チョコレートスタウトは商標としても登録されています。

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味わいはしっかりとした濃厚な黒ビールでありながら、コクとまろやかさの
バランスがよく苦みはそれほど強くありません。
ベアレンらしい、飲みあきしないバランスの良い味わいに仕上がっています。

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寒い日が続くこの時期に、まったりと楽しんでほしいビールです。

ウェブショップはこちらです。
http://baeren.jp/choco.shtml?id=main_content

オンリーファーストウォート

直訳すると「一番麦汁だけ」を意味するビール。
ベアレン醸造所では、毎年恒例となった年末年始ビールです。

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麦汁とは発酵前のビールの素の液体のこと。
麦芽をお湯で煮込むとそのデンプン質が糖分に変わります。
この次の工程で、麦芽かすを濾して液体のみを抽出する
ろ過の作業があるのですが、この際、最初に自然に出てくる
液体のことを一番麦汁と呼びます。

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一番麦汁が必ずしもいい、高級ということではありません。
しかし、一番麦汁だけで仕込むと、味わいがとてもクリアに
雑味のない飲み口の良く仕上がります。

これはピルスナーにぴったりだろう。と考えて、数年前から
年末年始の乾杯用にとこの時期に発売しています。

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極端な言い方をすると、「今飲んだの?」と自問したくなるような
のど越しの良い味わい。ベアレン今年最後の限定ビールを
ぜひ、この時期の乾杯に味わってください。

http://baeren.jp/ofw