ホーム » ビール » クラシックについて語りたい【第一回】

クラシックについて語りたい【第一回】

世の中にある、「クラシック」と名のつく商品にはいったいどういう想いが込められているのか、たいした想像もしたことがないが、ベアレンの「クラシック」という名前に込められた想いをぜひ知って頂きたいと思い、ベアレン「クラシック」について、稚拙な表現ながら、語りたいと思う。

ベアレン醸造所の醸造設備をご存知の方も、そうでない方にも改めてお伝えしたいことの一つに、「100年以上前の醸造設備を使っている」ということがある。

おそらく日本で唯一無二の醸造設備、そしてそれを使いこなすための技術と経験を持ち合わせたマイスターがベアレン醸造所でビールを造っている。

(「マイスター(Meister)」はドイツの資格です。適当に使える肩書ではありません。「ブルワー」でも「職人」でもありません。)

そんな醸造設備を使って造るビール。

いったい何をスタンダードにするのか?

そもそも、私達ベアレン醸造所のビールは、1900年前半に情熱を注ぎ続けたビール職人達、醸造機器職人(金属加工職人)たちの延長線上に成り立っている。

1900年当時、ドイツでビール業界を牽引していた都市にドルトムントがある。

この都市では、輸出用にエキス分の高いラガービールを造っていた。

そして陸路(鉄道)、海路を通じて、その高品質なビールを発信し続けていたのが

濃厚なラガービール「ドルトムンダー」。

※参考までに2006年に私がドルトムントの醸造博物館で見てきた内容をご覧ください
http://baeren-sales.seesaa.net/category/7853299-1.html

かつて世界4大ラガービールと呼ばれた「ドルトムンダー」だが、今や当時の味わいを造りつづけている醸造所はあるのだろうか?

「クラシック」という名前。

これは直訳すれば「古典」という表現だが、芸術の世界では「名作」という意味合いで使用することが多い。

まさに、職人たちが造り続けてきたラガービールの名作を

100年前の醸造設備で再現する。それがベアレン「クラシック」と言える。

ベアレン醸造所が想いをこめて、創業当時からずっと造りつづけている「クラシック」を(私としては、少なくともクラシックだけは)飲んでもらえたら本当にうれしい。

そして、このブログのストーリーを語っていただけたらクラシックの味わいもまた少し違ったものになると思う。